TRPG元ベテランGMが勧める!表現力が向上するルールブック3選!
TRPG歴約10年のクリエイター、ちせです。
文章力や表現力。
クリエイターにとっては永遠に求め続けるものですよね。
こちらの記事で書いたように、私はTRPGで文章力や表現力を伸ばしてきました。
ですが、いざ始めるとなって
「どのルールブックがいいの?」
と感じ、手に取るのをためらう人も多いかと思います。
そこで、現在TRPGは引退した身の私ですが、
過去に使ったTRPGのルールブックから
- 世界観やキャラクターの心境の表現
- システム関連の柔軟さ、手軽さ(RPG制作でヒントになります)
- プレイヤーの集まりやすさ
などを比較し、オススメのものをピックアップしました!
※TRPGの風習に従い記事内でサイコロはダイスと表現しています。
※タイトル後()内のアルファベットは略称です。
ソード・ワールド(SW)
ザ・王道!なファンタジーRPGの世界観!それがソードワールド!
ソードワールドの世界観
ファンタジーと聞いて思い浮かべる「剣と魔法の世界」で
人間を始めドワーフ、エルフといったキャラクターになりきって
魔物(作中では蛮族という)と戦うという
まさにオーソドックスなファンタジーです。
”始まりの剣”が作り上げ、神が実在しているラクシアという世界で冒険者となり
時に宝を探し、時に蛮族と戦い。
様々な冒険を楽しみましょう!
ソードワールドのシステム
キャラクター制作も簡単で、名前や性別などのパーソナルデータの他は
能力を決めるダイスを数回振った後
8種類ある技能、34種類の特技から好きなものをチョイスしていくだけ!
(2.0ルールブック1時点。サプリメントブック使用でどんどん増えます。
更に現在はアップデート版である2.5が発売されています。)
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更には使用ダイスは6面ダイス(いわゆる普通のサイコロ)を2個使うだけ!
見かける事の少ない他のダイスを用意しなくていいのです!
その6面が無いんだよ!という人はこちらからどうぞ
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また、リプレイ本(実際のプレイを読み物とした本)も非常に豊富で、
プレイせずにリプレイ本を読むだけでも楽しい一作となっております!
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※現在公開中の「くらふと☆そーされす!」はこちらのリプレイ本を参考に制作した部分があったりします。
クトゥルフ神話TRPG(CoC)
ハワード・フィリップス・ラヴクラフト氏をはじめとした
様々な人たちの手で紡がれたアメリカ発のホラー小説が大元。
その後ケイオシアム社によりTRPG化、
KADOKAWA社により日本でもルールブックが販売されている。
といった感じのコズミックホラーなTRPGですね。
クトゥルフ神話TRPGの世界観
SWとは違い、CoCは現実的です。
1920年代や現代のアメリカが舞台で、日本を舞台とする事も可能です。
そんな日常の世界観の中、偶然なのか必然なのか。
今まで決して触れる事の無かった狂気と出会います。
それは異形の者を崇拝する信者か、はたまた異形の者そのものか。
様々な形で知ってしまうのです。神話的生物の存在を。
クトゥルフ神話TRPGのシステム
プレイヤーがキャラクター(探索者)として扱うのはごく普通の一般人です。
時に特殊な立場にいたり個性的だったりするかもしれませんが。
何かのきっかけでクトゥルフ神話の一端を知ってしまうだけで、
至ってごく普通の人間なのです。
そのため、敵をなぎ倒したり名誉や地位を得る、といった事は殆ど存在しません。
命からがら、神のごとき存在から逃れるゲームなのです。
それを象徴しているのが正気度(SAN値)。
恐ろしい事やショッキングな事に遭遇してしまうと減っていき、
多く減ると狂気に陥ってしまうのです。あぁ恐ろしい。
このような恐怖の感情を扱うほか、
現代を舞台としたTRPGを展開しやすい技能や判定が揃っており
とても自由にアレンジして使う事ができるシステムだったりします!
クトゥルフ神話のルールブックと判定に使用する10面ダイスさえあれば
だいたいの現代物はできちゃう優れものです!
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よくこのシステムで日常学園モノやってました
また、現代日本を舞台にする時の資料など
更に扱いやすくなるサプリメントブックも出版されています。
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いつの間にか新クトゥルフ神話TRPGができてる、なんやこれ
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ダブルクロス(DX)
上記2種に比べると知名度は劣りますが、
シリアス描写で非常に参考になったのでランクイン。
現代アクション物のカッコいい感じの(悪く言うと中二病的な)システムです。
ダブルクロスの世界観
舞台は主に現代日本。
人々は昨日と同じ今日を歩んでいた。
が、世界は知らない所で変貌していた。
“レネゲイド”と呼ばれたウィルスが、人体を中から変異させていた。
超人的な力、脅威の回復能力、そして・・・制御の利かない暴走。
その力を持つ彼らはこう呼ばれていた。
裏切り者、ダブルクロス、と。
・・・みたいな感じです。
ヒーロー物のようで、命の重さや切なさを前面に出したテーマですね。
ダブルクロスのシステム
キャラクターは超人的な力を身に着けた「オーヴァード」となり
力を己の利益のためのみに使うテロ組織や、暴走した者たちから
人類の平和を陰ながら守り抜くのが役割となります。
そのためやはりメインはその能力を活かした戦闘。
12種類の「シンドローム」と呼ばれる能力の傾向(1~3種選択可能)により
炎や電気を出したり獣に変身したり超人的な頭脳を発揮したり。
ド派手な描写とカッコいいセリフ回しが身につく一作です。
戦闘をはじめとした判定に使用するのは10面ダイスで、
一度に10個以上のダイスを振る事も珍しくないという
判定も爽快感抜群のシステムです!
ダイスの準備面倒だからオンラインセッションのほうが楽
ただ、力を使い過ぎるとレネゲイドに侵蝕され、
暴走したまま戻ってこれない「ジャーム」となる事も・・・
力の使用は計画的に。
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おわりに
TRPGのルールブックは多種多様にわたり、多くの種類があります。
全員がルールを把握できるだけの数のルールブック、
そして判定に必要なダイス。
後は共に楽しむ仲間さえいればどのシステムでも楽しいはずなので、
気軽にルールブックを選んじゃいましょう!
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