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場面緘黙症って何? 取材して生の声を聞いてみた!【インタビュー】

2019年4月29日

「ブログの記事で取材させてもらいたいんだけど」

「それはいいけど・・・個人情報バラすなよ?」

「あぁ、多分大丈夫。フェイク入れるし、仮名にするから」

「そうか・・・私亀井さんになるのか・・・」

こんにちは。ちふりんです。今回は取材ですよ!取材!

取材に応じてくれたのは冒頭のギャグを素でやってくれた亀井ちゃん(20代女性)です。

頭の回転が良く、普段から驚くようなギャグや切り返しをしてくれる子です。

そんな亀井ちゃんですが、長い間悩まされている症状があります。

それは”場面緘黙症”。どういうものかというと

場面緘黙症とは、ある特定の場面・状況でだけ話せなくなってしまう症状のことである。
子供が自宅では家族らと問題なく会話をしていても、学校や幼稚園など家の外では全く、あるいはそれほど話さず、誰とも話さないという例は多い。そして、その子供は非常に内気な様子に見え、グループでの活動に入りたがらなかったりする。
脳機能そのものに問題があるわけではなく、行動面や学習面などでも問題を持たない。また、強い不安により体が思うように動かせなくなる緘動(かんどう)という症状が出る場合もある。単なる人見知り恥ずかしがり屋との大きな違いは、症状が大変強く、何年たっても自然には症状が改善せずに長く続く場合があるという点である。

(出典元:wikipedia)

なのですが、実は今回取材する亀井ちゃん、私には普通に喋ってくれます。

(※当時無知だった私が話しかけまくった結果です。
恐らく大体は逆効果なので真似しないように!)

喋れる時、喋れない時は本人の中でしっかり線引きがあるそうな。

では早速取材にいってみましょー!

緘黙が出やすい時、声が出ない感覚とか

千振:「亀井ちゃんってこうやって話してると全然緘黙無さそうなんだけど、
どんな時に緘黙出やすい?」

亀井:「一番出やすいのは初対面の人との会話だね。
ホントは家族以外全然ダメ。慣れてきたら喋れるんだけど、
その時にはもう”喋らない人”みたいな感じで定着しちゃってるから。
だからもう、私も諦める。定着してる所をわざわざ喋りに行かないし。」

千振:「あぁ・・・だろうねぇ。いいキャラしてんのにね。勿体ない。」

亀井:「勿体ないで喋れたら苦労してないから。(笑)
喋りたいけど喋れないのが症状なんだから。
ある意味今のも喋れないのもどっちもホントのキャラ。」

千振:「なんか分かる気がする。外面みたいな感じになって諦めちゃうのよね。」

亀井:「それな(笑)」

千振:「声出ない時の感覚ってどんな感じなの?」

亀井:「喉でフタされてる感じに近いかな。
なんとか出そうとはするんだけどね、
湯気で土鍋のフタ動かそうとしてる感じ。無理ゲー(笑)。」

千振:「土鍋のフタ(笑)。そりゃ無理だ。」

亀井:「ここら辺(首と喉の間を指さす)くらいまでは出てるんだけどね。その先が土鍋のフタ。」

千振:「なるほど。フタの場所って明確に決まってるのね。」

亀井:「あくまで私の場合はね。他の人はどうなんだろう?」

千振:「私吃音あるけどどこまで出てる、みたいな感覚は無いなぁ。
そこまで余裕ないだけかもしれないけど(笑)。」

亀井:「余裕かぁ・・・多分それデフォルト値の差だと思う。
吃音だと”詰まるけど喋れる”じゃん?でも私は”喋れない”のがデフォだから。」

千振:「あぁ・・・そういう事ね。吃音で喋れなかった時はがっかりする。
それはデフォルト値が”喋れる”だからって事だよね?」

亀井:「うむ。そういう事。最初から喋れないのが当たり前だと
何もがっかりしないからさ。だから冷静。だから分析できる。」

千振:「なるほどなぁ。他の人はどうなんだろう。気になる所。」

亀井:「それこそブログなんだからコメント欄使えばいいじゃん。」

千振:「その手があったか!もう亀井ちゃんがブロガーやりなよ(笑)。」

亀井:「やだ(笑)。」

※読んでくれた皆様、もし「私は言葉が出ない時こんな感覚です」
みたいなのがありましたらコメント頂けると喜びます。

緘黙になって良かったこと、悪かったこと

千振:「じゃあ次はエピソードを語ってもらおうかな。
緘黙になってから良かった事と、悪かった事。」

亀井:「やっぱり悪いほうから?」

千振:「どっちでもー。」

亀井:「じゃあ悪いほうから。ちふりんに出会った事(笑)。」

千振:「いいほうに入れてほしかったなぁ!?」

亀井:「うん、ごめん冗談。本当に辛かったのは学校かな。」

千振:「分かる。私もそうだった。」

亀井:「多分皆そうだよね。喋れないってだけで間違いなくいじめのターゲットになるし。
先生ですら緘黙や吃音自体を知らない事多いしさ。」

千振:「先生が味方になってくれない時の辛さよ・・・」

亀井:「まだ社会人のほうが融通利くくらい。転職より転校のほうがハードル高いし、
不登校ってなるとデメリットが大きい。逃げ場無いんだよね。」

千振:「メリットもデメリットも嫌ほど知ってるぞ(笑)。」

亀井:「流石不登校の先輩だわ(笑)。私は中学で少し経験したくらいだからなー。
小学校の時を乗り切れたのってかなり大きかったと思う。」

千振:「逆に私は中学校を知らないからなんとも言えない(笑)。」

亀井:「うーん・・・説明しにくいんだけど、いじめの質が違う。感覚的な物なのかもだけど。」

千振:「なるほど、それも興味深いね。表現できそうな時また教えて。」

亀井:「了解。じゃあ次良かった事行く?」

千振:「ん、お願い。」

亀井:「当たり前だと思ってた事にありがたさを感じられるようになった事が一番だね。
多分これは後天的な障害持ちの人なら大体が思ってる事だと思うけど。」

千振:「だね。そういう人は多いと思うよ。他にも何人か言ってたもん。」

亀井:「失って始めて気付く、みたいなやつだよね。殆どの人は喋れて普通、だから。」

千振:「そういや私のパソコンのIMEの予測変換に
”いつまでもあると思うな親と金”ってすぐ出てくるの思い出した(笑)。
健康もいつまでもあると思っちゃダメなんだよね。」

亀井:「IME有能(笑)。気付く機会増やしてくれてるんじゃないの?
普通はそこまで気付く機会多くないと思うし。」

千振:「気付ける機会が多いありがたさだね・・・そういう意味ではホントに良かった事だよね。」

亀井:「でもぶっちゃけそれくらいしか良かったって言える事は無いかも。
ならないに越した事はない(笑)。
でもなってしまったんだから仕方ない、みたいなスタンス。」

千振:「なっていなければ、は考えないほうが楽かもね。
過去は変わらない、でも未来は変えられる、みたいな。」

亀井:「そうそう。前向きに行かなきゃ。」

一旦〆るよ!お疲れ亀井ちゃん!

千振:「じゃあ最後に読者さんに向けてメッセージをどうぞー。」

亀井:「そうだなー・・・いざ読者さんに向けてとなると意外と出てこないんだけど(笑)。
自分勝手に喋っていきますがこれからよろしくお願いします!」

千振:「割と無難に〆たね(笑)。」

初取材で最初は双方緊張していましたが、それも最初だけ。

後で読み返したら普通に雑談しているだけの取材になってました。

それと、文字に起こすとかなりの量になるだろうなと思い早めに切り上げましたが、

一つ一つをもっと深く掘り下げても良かったかもしれません。

よし、また次も頼むぞ亀井ちゃん(笑)。

取材に応じてくれた亀井ちゃん、そして読んでくれた皆様。ありがとうございました。

ちせ
ちせ
これ以降本当にあだ名が亀井ちゃんになったらしい